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第14回海外親善訪問旅行(ロシア・ウクライナ公演)報告

管絃「陪露」 サンクトペテルブルグ大
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サンクトペテルブルグは二回の公演
9日は、またバスに乗ってモスクワへ戻り、そこから飛行機でサンクロペテルブルクへ向かうことになる。折角の機会であるからと、出発前に宇宙博物館を見学する。人類の地を離れ空を飛びたいとの願望は、遂に宇宙へ飛び出した。その歴史が分かるように実物の展示が所狭しと並べられていて、なかなかの迫力である。
夕方の便でモスクワを発ちサンクトペテルブルクに夜についた。出発に当たって、成 田、モスクワ間の国際線で効いたアエロフロート東京支社の薬も、全く通用せず、正当なる荷物の超過料金を請求された。セルゲイ、田中組による値下げ作戦は、傍目にも涙ぐましいものがある。これもひとえに、学生に負担をさせては可哀相という思いやりの表れである。航空会社とのこのやりとりは、以後、飛行機に乗るたびに繰り返された。本当にご苦労様である。
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舞楽「太平楽」 サンクトペテルブルグ大
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サンクトペテルブルグでは、10日に大学、11日にシュバロフスキー宮殿の2回公演を行った。サンクトペテルブルグ大学は、哲学科のロマン教授が骨を折って下さった。下見の時にみた大学の重要な式典が行われる瀟酒な講堂は、入り口から階段、廊下など建物全体が工事中であった。まず、工事荷物の片付けに始まり、装束を着替えるところ、舞台などの清掃、設営など、演奏会の準備へ至るまでに相当の労力を必要とした。ロマン先生の関係者が一生懸命手伝って下さった。会場の外とはうってかわって、中は良い雰囲気が作られた。オーストリアの楽友協会のホールを思わせるような音の響きである。終わってロマン先生とウォッカで乾杯となったことは言うまでもない。
翌11日夜が露日協会主催によるシュバロフスキー・パレスでの演奏会である。朝のうちから時間を作って、世界に誇るエルミタージュ美術館を見学することになった。建物といい、コレクションといい、ただただ溜息がでるのみ。いい目の保養をした。学生達の興味をひいたのは、孔雀石(マラカイト)がふんだんに使われた部屋である。孔雀石は笙のリードの洗い替え調律の時に使用しており、小さな固まりが結構高い値段で売られている。ウラル山脈は、マラカイトの産地で、かつてカテリーナ女王の冬の宮殿である美術館には、大きな柱やテーブルが孔雀石で出来ているのである。下見の時、モスクワのホテル・インツーリストの土産物屋で孔雀石の細工物を見つけた。店のオーナーであるガリーナさんに今度3月に来る時、細工前の固まりを沢山用意して欲しいとお願いしておいた。約束通り20個ほどの固まりを用意してあったが、使えそうな1個だけを購入した。
宮殿の大広間にあたる部屋には、着飾った人々が三々五々集まり、午後7時の開演時は立ち見がでるほどになった。客席の明かりが消され、舞台に照明が入ると、イオニア式の柱や梁にしつらえられた金の飾りが眩しく光る。露日協会のニーナさんや、天理大学で長年ロシア語の教鞭を執ったことのあるゼーニナ先生、第83小学校の日本語教師も勤めるカレーニナ先生等の尽力の程がわかる。協会を代表してバレンチナさんが挨拶、続いて総領事館の高橋洋江副領事が挨拶をされて、豪華絢爛な演奏の幕開けである。舞楽「太平楽」が舞台に映えたこと、ご想像頂きたい。快い疲労の後、宿舎であるモスクワホテルのレストランで、食事をしながらクラシックやロシア民謡を楽しんだ。 |

舞楽「納曾利」 シュバロフスキーパレス
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